オフィスで使用するコピー機のリース期間は長期にわたるため、販売店選びはとても重要です。そこで、信頼できる販売店の選び方についてご案内いたします。
オフィス用コピー機の販売店の選び方
見積もり価格が適正か
見積書には、リース中にかかるコストが記載されます。
コストとは、コピー機のリース料金となる本体価格+オプション価格+設定費とリース料率(リース会社の取り分となる金額)、保守契約にかかる費用(カウント料金など)、を指します。
リース料率は契約者の経営状況やリース期間、市場相場、販売店によって異なります。
コピー機のリース期間は5~6年が一般的です。5年リースのリース料率は2.0%前後、6年なら1.6%前後が相場ですので、見積もり価格を見るときは、リース料率が何にもとづいて計算されたものなのかきちんと確認しておきましょう。
リース料率の記載がなく、本体+オプション費用のみの見積書を提示する会社も多くあります。
保守契約の内容が明確か
コピー機をリースする際は保守契約を締結します。
保守契約とは、コピー機に不具合などが見られた場合の修理やメンテナンスといったサポートを受けるための契約です。
保守契約の内容が明確でない場合、コピー機に何かあった場合にきちんと対応してもらえず、後々トラブルの原因になってしまいます。保守費用と同時に保守契約の内容まできちんと確認しましょう。
自社にメンテナンスの技術者がいるか
自社にメンテナンス技術者がいると、メーカーサービスマンを手配するよりも迅速な派遣が可能な場合があります。また、コピー機以外のOA機器もまとめて同じ販売店から購入している場合、社内の環境を技術者が丸ごと把握しているため、不具合や不調の原因を突き止めやすくなることがあります。
※近年は、メーカーも全国に拠点を用意しサービスマンを配置しているため、メーカー手配になった場合でもそこまでお待たせすることはありません。
商品の選択肢が多いか
商品の選択肢が多いほど、自社の目的に沿ったコピー機を導入しやすくなります。販売店によっては、価格が安い代わりに商品の選択肢がほとんどないといったケースもあります。そうなってしまうと、自社に必要なコピー機を導入できなくなってしまうので、商品の選択肢の多さも確認が必須です。
メーカーとコピー機の特徴
コニカミノルタ
コニカミノルタは、カメラ・写真フィルムメーカーのコニカと複写機のミノルタが合併して誕生したメーカーです。グッドデザイン賞を受賞するほど見た目の良さや使いやすさにこだわっているのが特徴で、機能面もしっかりしており、トラブルなども起きにくいメーカーとして知られています。
図面などの細かい線まで再現できるため建設・デザイン関係の会社に多く導入されています。
京セラドキュメントソリューションズ
耐久性に優れたアモルフォスシリコンを用いたドラムを独自開発し、一般的には数千~数万ページ印刷すると摩耗し交換が必要となるところ、60万ページ印刷可能な耐久性を実現しました。耐久性の向上により部品寿命を伸ばすことで、交換やメンテナンス手配のコストを削減し、本体も低価格に抑えていることが特徴です。
キヤノン
コピー機の立ち上がりが遅いというユーザーの声を反映し、印刷速度や立ち上がり、節電モードからの復帰時間を大幅に短縮するなど、大きな改良が行われ節電にも貢献しています。大量の印刷数であっても、カメラメーカーならではの技術で画質や色の再現度など安定したコピーを可能にしています。
シャープ
コンビニにも導入されているほどコピー機性能の信頼度が高く、シンプルで使いやすいデザイン性がシャープ製品の魅力です。耐久性に優れコストパフォーマンスが良く、使いやすい操作パネルに人気が集まっています。
富士フイルムビジネスイノベーション
2021年4月に、富士ゼロックスが社名変更し富士フイルムビジネスイノベーションとなりました。今や一般的となったディスプレイを最初にコピー機に搭載し、最近はドラッグやタップといった直感的な操作にも対応しています。印刷は高解像度で、画質といえばこのメーカーと呼ばれるほどクオリティが高く、大量の印刷数でもストレスなく印刷が行えます。
東芝
中国では10年連続でトップのシェアを誇っており、アジアを中心に海外で大きな評価を受けています。他のメーカーよりも安価であることも海外での評価に繋がっています。
角度を変えられる大画面液晶パネルやジョブ終了後のランダムなデータ上書きなど、使いやすさやセキュリティ面に力を入れています。
今回は、失敗を避ける業者の選び方とメーカーごとの特徴についてご紹介いたしました。コピー機はメーカーによって強みが異なるので、自社に合うものを選びましょう。