印刷物をイメージ通りに仕上げるためには、プリンターの性能や印刷設定のほか、印刷用紙の種類を選ぶことも大切です。文書の印刷、写真や画像を含むチラシの印刷といった印刷用途やプリンターの種類によって、適切な印刷用紙は異なります。いろいろな種類があって、どのように選べばいいのか分からないという方はぜひ参考にしてみてください。
目次
印刷用紙の選び方
印刷用紙の選び方は、下記の3点を参考にしてください。
①加工紙か非加工紙か
印刷用紙は、表面が加工されている加工紙と何も加工がされていない非加工紙の2種類あります。
<加工紙>
写真やイラストなど、高画質を求められる印刷に適しています。表面が加工されているのでインクがにじまず、ツヤや高級感があります。
種類は主に光沢紙、コート紙、マットコート紙の3つがあります。ただし、複合機などのレーザープリンターでは利用できないため注意が必要です。
<非加工紙>
リーズナブルな非加工紙は、レーザープリンターとインクジェットプリンターのどちらにも利用できます。種類は普通紙、上質紙、再生紙の3つです。
②白色度
白色度とは紙の白さを表しており、度数が高くなるほど白くなります。カラー印刷をする場合は、白い紙でなければ本来の色がハッキリとは出ません。
そのため、印刷の出来栄えにこだわりたい場合は、白色度が高い印刷用紙を選びましょう。特に、90%以上のものを選ぶと繊細な発色で印刷できます。
③厚さ
印刷用紙は厚みにも種類があります。ポスターなど掲示物には分厚いもの、チラシなどは薄いものなど、目的によって適している厚さが異なります。
1枚の1m²あたりの重さのことを「坪量」、またmmやμmで表示する厚さを「紙厚」と呼びます。
印刷用紙の種類
代表的な印刷用紙の種類を4つご紹介いたします。
上質紙
非加工紙の一つで、パルプを使った自然な色合いの印刷用紙です。表面がざらついており光沢はありません。主にコピー紙として使われます。
光沢紙
表面にツヤ加工が施されています。インクジェットプリンターで写真や繊細なイラストを印刷したい場合に適した用紙です。カタログなどで利用されます。ただしレーザープリンターでは使用できません。
コート紙
こちらも光沢紙と同じく、表面にツヤのある加工がされています。低コストなので大量印刷に適しており、雑誌の表紙やチラシなどで用いられています。
マット紙
表面にコーティングがされていますが、特殊な薬剤を使用しているので光沢紙やコート紙のようにツヤはなくマットな仕上がりです。上質な印象になるので高級感を出したいときにおすすめです。
コピー機屋さん.comの商品では下記の種類でも印刷できます。
・クリアファイル
コピー機・複合機ではクリアファイルにも印刷が可能です。
クリアファイルに会社名などをいれたい場合、外注するとコストがかかってしまうため、コピー機・複合機でクリアファイルに会社名を印刷するのがおすすめです。
注意したいのが通常のクリアファイルに印刷した場合、印刷中にクリアファイルが熱で溶けてドラムユニットに貼りついてしまい、故障の原因になります。
そのため、コピー機・複合機でクリアファイルに印刷する際には、「オンデマンドクリアフォルダー」と言われる印刷用のクリアファイルに印刷してください。
長尺用紙
店内POPや垂れ幕などに使われる長尺の用紙サイズ(297×900mm、297×1200mm)にも印刷することが可能です
このサイズを印刷する際は印刷業者に外注する必要がありますが、長尺サイズ対応コピー機では手差しで印刷できるので、業種によっては大幅なコストカットも可能です。
まとめ
印刷用紙は印刷物の目的に合わせて選ぶことで、見やすさや印象を大きく変えることができます。印刷がきれいにできないとお悩みの場合は、印刷用紙を見直してみてください。