コピー機でよくあるトラブルの一つが紙詰まりです。急いでいるときや一度に大量の印刷をするときに、何度も紙詰まりが発生すると困ってしまいますよね。
今回は、紙詰まりの原因と対処法、保守サービスに依頼するタイミングをご紹介します。
紙詰まりが頻発していませんか?
紙詰まりが頻発している場合、どのような原因で起きるのかを知っておくとよいでしょう。紙詰まりは、主に部品の不具合が原因となって発生します。
給紙ローラー
給紙ローラーとは、給紙トレー・ADF・給紙の途中部分にある、用紙を送るための3種類のローラーのことです。
給紙ローラーは用紙の紙粉が付きやすく、紙と擦れて摩耗しやすい部品になります。また、給紙ローラーが摩耗してしまうと、紙が滑って紙が送られなくなり、紙詰まりが多発するようになります。
給紙ローラーは機種によりますが印刷枚数による耐性基準があるため、保守点検で定期的な交換することで、紙詰まりの多発を防ぐことが可能です。
汚れを取り除いたり、保守契約している会社のサービスマンに給紙ローラーの耐久性について聞き、必要であれば部品の交換を依頼しましょう。
用紙のセット
用紙がガイドからズレている状態やコピー機の対応外サイズの用紙で印刷したりすると、紙詰まりを起こします。
また、試し刷りで裏紙を使う場合は、折れ目やヨレ、ホチキスなどが付いていないかを確認しましょう。セットする用紙の枚数が適切ではない場合にも、紙詰まりは発生することがあります。
湿気・静電気
湿度が高いときは、湿気を吸って紙同士がくっ付き、詰まりやすい状態になっています。コピー機は多湿になりやすい場所を避けて設置し、除湿ヒーター機能がある場合は積極的に使用しましょう。
また、静電気の影響も受けるため、用紙をセットするときは紙と紙の間に空気を流すように、用紙を1枚1枚パラパラとさばいてから行いましょう。
紙詰まりが起きやすい場所と対処法
紙詰まりが起きた場所別に、対処法をご紹介します。
ADF
ADF(自動原稿送り装置)で詰まった紙が見えない場合は、ADFの上部分を開けてみてください。ゆっくりと用紙を水平に引っ張って取り出します。
取り出せない場合は、ADFごと持ち上げて裏面にあるローラーを回して送り出します。
給紙トレー
給紙トレーを引き出し、詰まっている用紙が見えたら、ゆっくりと用紙を引き抜きます。
このとき、手前方向に引っ張ると破れることがあるため、ローラーに対して水平方向に引っ張ってください。
側面カバー付近
手差しトレーがある側に、側面カバーを開けるためのレバーがある場合が多いです。
レバーを引いてカバーを開け、詰まっている用紙をローラーに対して水平方向に引き出します。このとき、カバー内部は高温になっているためやけどに注意しましょう。
困ったときは保守サービスに依頼
紙詰まりは自分で対処できる場合が多いですが、この対処はあくまで「自己責任」です。無理に引っ張ると、紙が破れたり部品を故障させたりすることもあるので、無理はせずに保守担当を呼びましょう。
また、用紙を取り除いたはずなのに、エラーが消えない場合も保守サービスへの依頼が必要です。
まとめ
今回は、コピー機の紙詰まりの対処方法をご紹介しました。自力でコピー機の紙詰まりを解消できないときは、早めに保守サービスに連絡して、対処を依頼しましょう。