オフィスの必需品でもあるコピー機や複合機。日ごろ何気なく使っているこれらの機械には、適切な設置場所があります。
この記事では、コピー機・複合機の正しい設置場所や注意すべきポイントを解説します。コピー機・複合機の設置場所にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
コピー機の基本サイズ
はじめに、コピー機の基本サイズを把握しましょう。オフィスの規模によって、適切なサイズが異なります。最適なコピー機のサイズを知ったうえで、置き場所を検討することが大切です。
オフィスの規模と適したコピー機のサイズ一覧は、以下の通りです。
オフィスの規模 | 社員数 | コピー機のサイズ | コピー機の種類・機能 |
小規模オフィス | ~10人 | 50kg未満 | ・コンパクトなレーザー複合機 ・A4コピー機・複合機 |
中規模オフィス | 10~50人 | 50~100kg | ・基本機能 ・中規模オフィス向けコピー機・複合機 |
大規模オフィス | 50人~ | 100~150kg | ・基本機能 ・利用ログ記録 ・セキュリティ機能 ・大規模オフィス向けコピー機・複合機 |
コピー機を置く場所のポイント
ここからはコピー機を設置するうえで、押さえるべきポイントを解説します。適切な設置場所には、以下のようなポイントがあります。
・水平な場所
・配線が煩雑にならない場所
・十分なスペースが取れる場所
・推奨温度・ 湿度が保たれる場所
・利用者が使いやすい場所
水平な場所
コピー機は、印刷時に振動が生じることがあります。そのため、水平でない場所に置いてしまうと、正しく印刷できなかったり、振動が内部の機器に影響を与えてしまったりと、故障につながりかねません。
水平な地面を選ぶのはもちろんのこと、片足だけ傾斜や溝にはまってしまうことがないように注意が必要です。
配線が煩雑にならない場所
コピー機の使用には電源が必要です。オフィスで使用される大型のコピー機は消費電力が大きく、延長コードでは対応できないため、コンセントに直接つなぐ必要があります。きちんとコンセントに接続できる距離であることがポイントです。
また、複合機でFAXを使うこともあるのではないでしょうか。FAXには電話線が必要であるため、有線が必須です。電源や電話線などの複数のコードが煩雑にならないように注意しましょう。
十分なスペースが取れる場所
コピー機を利用する際、用紙の補充やトナーの交換などで、パーツを開くことがあります。
コピー機を設置する際には、本体のスペースを確保するだけではなく、パーツを開いたり、人が作業するスペースも考慮しなくてはなりません。
一般的なコピー機のサイズは、以下の通りです。
・幅 / W:500~700㎜
・奥行 / D:600~800㎜
・高さ / H:900~1,200㎜
上記の本体サイズに加えて、前面:1m程度、左右:50cm程度のスペースが必要です。作業スペースを見込んで、余裕を持ったスペースを確保しておきましょう。
推奨温度・湿度が保たれる場所
一般的に、コピー機の推奨環境は、
・温度:10~32℃
・湿度:15~80℃
と言われています。
コピー機は精密機器であり、急激な温度変化や水分に弱いため、推奨環境内での利用を意識しましょう。
利用者が使いやすい場所
利便性を考慮し、コピー機は使用頻度が高い部署の近くに設置しましょう。デスクからコピー機までの導線を短くすることで、業務の効率化につながります。
また、コピー機はデスクのまとまり1つに対して1台が最適とされています。コピー機の設置台数と利用頻度に乖離が生まれないよう、どのくらいコピー機を利用するか把握することが大切です。
コピー機を設置するときに避けるべき場所
ここからは、コピー機を設置するときに避けるべき場所を解説します。
ご紹介するポイントは、以下の3点です。
・直射日光が当たる場所
・空気がこもってしまう場所
・電子機器・精密機器の近く
さっそく、それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
直射日光が当たる場所
直射日光が当たることで、機械内部の温度が上昇し、故障につながることがあるため、日光が当たりづらい場所を選ぶようにしましょう。
どうしても窓側に設置する必要があるときは、遮光カーテンやブラインドなどを使って、日光が当たりにくいような工夫をすることも効果的です。
空気がこもってしまう場所
換気をしていない場所で大量のコピー・印刷を行うと、放電によってオゾン臭と言われる刺激臭が発生することがあります。
とはいえ現在のコピー機は各メーカーでオゾン臭対策がされていますので、強烈な臭いを感じることはほぼありません。しかし、臭いに敏感な人は少量のオゾン臭でも不快に感じるかと思いますので定期的に換気ができる場所に設置しましょう。
電子機器・精密機器の近く
コピー機は使用時に振動が発生することがあります。これらの振動が、電子機器・精密機器に悪影響を及ぼす可能性があるため、コピー機と電子機器・精密機器は可能な限り距離を取って使用することがおすすめです。
まとめ
この記事では、コピー機・複合機の正しい設置場所をご紹介しました。適切な置き場に設置することで、故障を防ぐだけではなく、コピー機・複合機を活用しやすくなります。
設置場所以外にも、コピー機・複合機についてのお悩みがある場合は専門家に相談することがおすすめです。コピー機屋さん.comでは、幅広いコピー機・複合機の対応実績があり、経験豊富なスタッフが揃っています。コピー機や複合機に関して、ご質問・お困りごとがあれば、お気軽にご相談ください。