手差しカセットを使用する「手差し印刷」。あまり聞きなれない印刷手法ですが、手差し印刷を活用することで、給紙カセットにセットできない用紙を印刷することができます。この記事では、コピー機の手差し印刷方法やメリットデメリットを解説するので、ぜひ参考にしてください。

手差し印刷とは

手差し印刷とは、給紙カセットにセットできない用紙を、手差し用のトレイにセットして印刷する手法のことを指します。

印刷できる用紙は、定形外サイズの用紙や厚紙、はがき、封筒などです。給紙カセットにセットできない用紙でも印刷できるため、印刷できる用紙の種類を増やすことができます。

手差し印刷のやり方

手差し印刷のやり方を覚えることで、定形外サイズの用紙へ印刷が必要になった場合でも、簡単に対応することが可能です。手差し印刷の方法は、5ステップです。

ここからは、富士フィルムのコピー機を参考に、手差し印刷方法を解説します。

この記事でご紹介する手差し印刷方法は、以下の通りです。

1.  印刷したい原稿をセットする

2.  メニュー画面の「コピー」を押す

3.  用紙を手差しトレイにセットする

4.  「用紙サイズ」「用紙種類」を設定する

5.  必要に応じて詳細設定をし、印刷を開始する

1. 印刷したい原稿をセットする

はじめに、印刷したい原稿を原稿ガラス、または原稿送り装置にセットします。

2. メニュー画面の「コピー」を押す

メニュー画面の「コピー」を押し、コピーができる状態であるか確認します。

(画像出典:FUJIFILM「手差しトレイにセットした用紙にコピーする」https://www.fujifilm.com/fb/support/mf/dc5_3060/contents/dc5_3060_5050.html

3. 用紙を手差しトレイにセットする

手差しトレイのカバーを開け、ガイドを幅いっぱいに広げましょう。ガイドを広げたら、印刷面を下にして、用紙が突き当たるまで印刷用紙をセットします。セットが完了したら、ガイドを絞り、用紙のサイズに合わせます。

4. 「用紙サイズ」「用紙種類」を設定する

セットした用紙に合わせて、「用紙サイズ」「用紙種類」を設定します。用紙種類の設定を間違えてしまうと、故障の原因にもなりかねないため、注意して設定しましょう。

(画像出典:FUJIFILM「手差しトレイにセットした用紙にコピーする」https://www.fujifilm.com/fb/support/mf/dc5_3060/contents/dc5_3060_5050.html

5. 必要に応じて詳細設定をし、印刷を開始する

コピー部数やカラーモード、画質などの詳細設定が完了したら、「スタートボタン」から印刷を開始します。

定形外の用紙に印刷する場合は、少量で試し刷りをし、上手く印刷できているか確認してから、量産することがおすすめです。

手差し印刷のメリットデメリット

万能な印刷方法である手差し印刷ですが、メリットデメリットが存在します。この章でご紹介するメリットデメリットを押さえて、効果的に手差し印刷を活用しましょう。

手差し印刷のメリット

手差し印刷のメリットは、

・特殊な用紙の印刷ができる

・両面印刷ができる

・自社で対応できる印刷の種類を増やすことができ、コストカットにつながる

などです。

手差し印刷の方法を習得することで、さまざまな用紙の印刷に応用できるため、利便性の高い印刷手法であると言えます。

また、印刷できる用紙の種類が増えることで、印刷会社に発注する機会も減らすことができ、コストカットにもつながります。

手差し印刷のデメリット

手差し印刷のデメリットは、

・設定を間違えた場合、故障につながる可能性がある

・用紙ごとに設定が必要

などが挙げられます。

多様な種類の用紙に対応できる反面、きちんとした設定が重要です。

設定は、「コピー機本体」と「パソコンの印刷設定」の2種類の設定を行う必要があります。設定し忘れがないように注意しましょう。

手差し印刷ができる場所

外出先でハガキや厚紙などへの印刷が必要になった場合、手差し印刷ができる場所はあるのでしょうか。手差し印刷ができる場所として、「コンビニ」、キンコーズなどの「印刷サービスショップ」があります。

コンビニでは、基本的に手差し印刷は対応していませんが、コピー機によってハガキのみ印刷することができます。

それ以外の用紙に印刷する必要がある場合は、キンコーズなどの「印刷サービスショップ」がおすすめです。印刷サービスショップでは、店頭のコピー機をセルフサービスで使えることがあるため、手差し印刷を行える可能性が高いです。使える用紙が限定されていることもあるので、ホームページなどを確認したうえで、持ち込みをしましょう。

まとめ

この記事では、手差し印刷について、印刷方法やメリットデメリットを交えながら解説してきました。「印刷設定」と「トレイへのセット」に注意することで、簡単に手差し印刷を行うことができます。

この記事をお読みの方の中には、「コピー機の設定が上手くできない」「どのコピー機が適しているかわからない」などのお悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。コピー機についてお困りの際は、ぜひコピー機屋さん.comまでお気軽にご相談ください。