複合機(コピー機)を使用時、紙詰まりが起こることがあります。紙詰まりが起こると、作業を一旦ストップすることになり、業務に影響が出る可能性があります。頻繁に紙詰まりが起こる場合は何が原因なのかどのように対処すればよいのか、原因と対策をまとめました。
紙詰まりが起きた時の初期対応
紙詰まりが起きた時、まずは詰まっている紙を取り除きます。
1.紙がどこに詰まっているかを確認する
まずは紙がどこに詰まっているかを確認します。
複合機(コピー機)によってはどこで紙詰まりが起きているのか、どの部分を開ければいいのか操作パネルに表示してくれる機種があります。その場合はその指示に従って対応します。
もし操作パネルに表示がない場合には次の3ヵ所をチェックします。
- 自動原稿送り装置(ADF)
- 本体内部(側面カバーを開けたところ)
- 給紙トレイ
2.詰まった紙を取り除く
紙詰まり起きたら紙が内部に残らないよう、少しずつゆっくりと給紙方向に向かって水平に引っ張り、詰まった紙を取り除きます。その際、紙が破れる原因となるので、強い力で引っ張ったり、色々な方向に引っ張ったりしないようにし、落ち着いて処理しましょう。
万一紙が破れてしまって一部が複合機(コピー機)の内部に残っていたり、詰まった紙を引っ張ってもとれなかったりする場合には、無理に取り除いたり紙が残ったまま印刷するのは避け、保守サービス業者に連絡をし対応してもらうようにしましょう。
紙詰まりが起こる原因と対策
内部パーツの汚れ、摩耗
自動原稿送り装置や、給紙トレイ付近などにある給紙ローラーは、汚れや摩耗により紙詰まりの原因となる可能性が高くなります。汚れがありましたら、ローラーを無水(水分を含まない)エタノールを付けた布で拭くようにしましょう。ローラーの摩耗が激しい場合はローラーの交換が必要になりますので保守サービス業者にご相談ください。
紙を正しくセットできていない
自動原稿送り装置や給紙トレイに用紙が正しくセットできていない場合は、紙詰まりが起こる可能性が高くなります。
- 紙の向きは正しいか
- ガイドが正しい位置にあるか
- セット枚数が多すぎたり少なすぎたりしていないか
この点を確認し、上記問題を解消してから印刷するようにしましょう。
用紙の状態があまりよくない
用紙の状態によっても紙詰まりは起こりやすくなります。
- 紙が湿気ていないか
- 紙が静電気を帯びていないか
- 紙に折り跡がないか、裏紙などを使用していないか
- 印刷設定に合った紙を使用しているかどうか
- 複合機(コピー機)の内部に結露が生じる
あまり使用しない複合機(コピー機)は用紙を少なめにセットし、用紙を補充する時に、パラパラっと捌きましょう。用紙補充時には湿気の多い外気に触れる時間を少なくしましょう。また、給紙トレイに入りきらなかった用紙は、もとの包み紙で包んで保管することをお勧めします。給紙トレイの空いた場所や保管している用紙の近くに乾燥材や除湿シートを置くことも湿気対策として効果が期待できます。
用紙をパラパラっと捌いてからセットしましょう。
折り跡のない、新しい紙を使用するようにしましょう。
裏紙利用に関する詳細はこちら»
紙の材質や厚みが印刷設定と違うと、紙詰まりを起こす可能性があります。印刷設定に合わせて正しい用紙を使用するようにしましょう。
寒い季節などでは、複合機(コピー機)内部と外部との温度差が大きくなる可能性があります。その際複合機(コピー機)の内部に結露が生じ、それが原因で紙詰まりが起こる可能性があります。寒暖差の少ない場所に複合機(コピー機)を設置するか、それができない場合は部屋が温まってから複合機(コピー機)を使用するなどの対策が必要になります。
それでも紙詰まりが起こる時は
複合機(コピー機)は精密機器ですので、無理に直そうとすると故障の原因になります。今回ご紹介した対策を試してみてそれでも紙詰まりを繰り返す時は、保守サービス業者にご連絡、ご相談しましょう。